吾がゑに人鳥の相応ふゆゑに就いて

ふきすさむ(2018) アクリル、F3キャンバス



文・絵画 / たかはしびわ

古の希臘・羅馬の物語や絵にこそ感ずれ。
古き物語からは風雅なるけはひを、古き絵からは絵の仕方を習ふ。
絵の仕方は幾何学に根差し、形と形を結ひ付くることを心とす。絵布の形とも結い付くるべきこと、言ふも更なり。
私の思へらく、いづれも西洋の絵の慣らひなり。
新しからず、おほなれども、是非なきものかな。
兵塩渡春(へーしおどす)の物しける「仕事と日」に拠らば、上つ代には黄金時代てふ、人皆苦しきことなく日暮らし遊びける時代ありけるとかや。
日暮らし遊びて夕さり、影の横さまなる、いとあはれなり。
然るけはひをこそ絵に現したけれ、あに人鳥相応はざらむや?

たかはしびわ Biwa Takahashi
画家
1972年東京都生まれ 長野県在住 
長野二紀会会員 日本ペンギン党党員
1997 武蔵野美術大学油絵学科卒業 2006.7~ 『週刊さくだいら』にて『さくだいら美術探訪』隔週連載(2008年7月から4週に一度の掲載)2007 信濃毎日新聞短歌欄イラスト担当
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展覧会の予定
TOPOS Selection 2018 12/1~12/25 @アリコ・ルージュ
・Art potluck 2018 クリスマスアートギフト展 2018.12.9~12.23 元麻布ギャラリー佐久平