文 / 疋田義明
空き地となった場所。建物が壊され、剥き出しになった砂利とアスファルトの一帯が残されていました。砂利の白く広がるところにアスファルトは黒く孤島のようにありました。そこにぽつぽつと薄緑に猫じゃらしが生えていました。ここには結婚式場があったのだけれど、いつの間にやら空っぽになっていました。そんな空き地から空へ向かって見上げていますと何やら街にぽっかりと空いた穴から空を覗いているように思いました。何やら剥き出しになってしまっている気配がしたようでした。
疋田義明 Yoshiaki Hikita
1992年長野市生まれ
画家(無職)
2015年武蔵野美術大学油絵学科卒業
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