”甘葛”(あまづら)作り 誰か一緒にやりませんか?

文 / 藤田治

 古(いにしえ)の甘味、甘葛(あまづら)とは

 日本列島に砂糖が伝わる以前の甘味。「甘葛」(あまづら)ツタの汁を煮詰めた、一種のシロップ。『枕草子』に「削り氷(けずりひ)にあまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる」とあり、今で言うかき氷にあまづらを掛けて食したのではないでしょうか?当時あまづらは大変贅沢な貴重品で、長い間、諸国から朝廷や幕府への献納品とされていました。
因みに、砂糖が初めて日本に伝わったのは750年頃のこと、安土桃山時代に砂糖の輸入が増え、江戸時代には砂糖の大量生産が可能になり、あまづらの生産は消滅した。

2011年3月に発表された奈良女子大の研究発表の記録より引用
http://www.nara-wu.ac.jp/grad-GP-life/bunkashi_hp/amadzura/amadzura_hp.html

いつの日か、みんなで採った信州産のあまづらを使ってお菓子を作ってみたいものです。

藤田九衛門商店 店主 藤田治

藤田治 Osamu Fujita
藤田九衛門商店 代表
長野市東ノ門町400-2
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