私のセラピストは私

文 / 宮澤織江 作品(写真) / 宮澤郁江

ikuemiyazawa12

私のセラピストは私。

休息できない。
一つのことが続かない。
喜びも悲しみも続かない。
好きも嫌いも続かない。
極端に触れると
いつも何かによってニュートラルな位置に戻される。
それは、バラだ。
私の中心には、大きな棘をもつバラがいる。
ぐらぐら揺れると棘が刺さって痛いのだ。
だから、いつも真ん中に戻る。
グキッと花だけ落ちる日が来ても
それでも真ん中にいる。
結局、私は中途半端なんじゃなくて、
もしかしてバランスが取れてるってことなのかしら。

宮澤織江 Miyazawa Orie
1984年鹿児島県生まれ
長野県長野市在住
会社員
略歴・普通の日常を送りながら、
気まぐれに好きなことを好きなだけして、
貪欲に美しいことを追求している姉妹です。