文 / 今井あみ
一回でもハグすればよかった
体育祭ともなれば半袖半ズボンで肌と肌が触れ合う
肉体を生で見る
タオルを首に巻いている
こういう事が起きたとき、こういう反応をするんだ
これから起こりうる事に対して、こういう準備をするんだ
同じ空間で起きた出来事への反応を共有することできる
共感ではないにしても、その人を味わうことができる
1日、1ヶ月のバイオリズム、テンションの変化
この人は最大に怒ってもこのくらいで、怒っている時にはたくさん言葉を発するわけではなく、
言葉少なに本当の気持ちを言う
次の日には何事もなかったかのようにする
朝はいつも元気がない
夕方にはスーッと消えるように居なくなる
同じ空間にいたから魅力的に思うこともある
抜けた毛は、たまにもう一度皮膚に戻ろうとする
へんなところに戻った毛を見つけて、妙な気持ちになる
宝箱にしまっているものをときどき引っ張りだして、味わってはまたしまう
鮮度が落ちないようにと大事に保存していたけれど、
鮮度が落ちたらいいのにとほったらかしているのに、今もまだ美味しい
サラッと速乾
瞬時にとまではいかなくても、気がついたら乾いていたい
今井あみ Ami Imai
1990年長野市生まれ
表現する人
表現することをつづけるため、まいにちを過ごしている
imaiami1990@gmail.com
imaiami.net
展覧会予定
今井あみ展
2017.7/7~7/16
入場無料
ギャルリカネマツ
〒380-0831長野市長野東町207-1KANEMATSU
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