飯山市に県立美術館を新設し、現在の信濃美術館は県立歴史館の分館に

文・画像 / 池田正人

信濃美術館 教会の十字架のように見えませんか

信濃美術館 教会の十字架のように見えませんか

 1.城山公園・信濃美術館は世界遺産(文化遺産・文化的景観)登録を目指している「善光寺と門前町」ゾーンに隣接する重要な場所にある。世界遺産登録とリンクして、現在の美術館を長野県立歴史館の分館に、コンセプトは「祈り」とし、展示内容は仏教・神道・キリスト教など宗教関連資料を展示する。東山魁夷館の作品は自然信仰となじみ、相性が良いので連携して展示を行う。当面、現在の建物をそのまま使う。


千曲川 飯山市 柏尾橋から山は高社山

千曲川 飯山市 柏尾橋から山は高社山

 2.新県立美術館を飯山市に新設する。野外展示のためのスペースを十分確保し、自然を取り入れた作品を発信する美術館とする。特に冬季、雪を素材とした作品を国内外の作家が制作する世界で唯一の美術館にする。飯山市の雪処理(市街地・集落地)と連動し、素材収集、作品制作をおこなう。


越後妻有トリエンナーレのポスター

越後妻有トリエンナーレのポスター

 3.越後妻有(新潟県十日町、津南町)アートトリエンナーレ(3年に一度の世界最大級の国際芸術祭)の信濃川上流入口にあたり、新幹線を利用して世界各地からの来場者の玄関口とする。新美術館はこの国際芸術祭と連携して作品制作・作品展示を行うことにより世界的に知名度をあげる。


JR上越新幹線飯山駅

JR上越新幹線飯山駅

 4.飯山市はJR北陸新幹線駅舎が設置されたが期待通りの利用客数に達していない。この美術館の集客力により、利用客を増大させる。


この文章は長野県が信濃美術館の整備に関する意見を募集したのに応募し、県へ提出した文章です。



池田正人 Ikeda Masato
1943年神戸市生まれ・長野市在住
年金受給者
元・八十二文化財団職員、
現・おぶせ藤岡牧夫美術館理事