文 / 堀内彩花

はじめまして、握手を。
自由に、ということだったので、つらつら私のことを並べてみる。

私の右手は、少し鈍いかもしれないらしい。これと言ってそれを感じたことはないけれども。まだ一歳に満たない頃、出かけ先で右手を火傷した。近くにあった小児科に、両親は血相変えて駆け込んだのだと、いつも申し訳なさそうに語る。それはそれは、申し訳なさそうに。早めの処置ができたので、今は跡もない。もしかすると、運動機能に影響が、ということだったようだが。

両親からこの話をきくと、私は小さく幸せなのだ。なぜだろう、なぜなのだろう。愛されていたのだなと、かんじるから?なぜだろう。

その右手で私は、音を作って一緒に唄うし、絵を描くし、手紙を書くし、はじめましてと握手をしたら、君と手をつないでいる。さよなら、またねと空をなでている。

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堀内彩花 Ayaka Horiuchi 1990~ うたうたい 
長野県東筑摩郡朝日村出身、長野市在住。
長野県短期大学 幼児教育科卒業。
2013年 1stオリジナルアルバム制作販売