「夢日記」2017 10/4〜2018 1/18

文・絵 / 徳永雅之

夢日記 2017/10/04 「幸子さん」

諫早の幸子さんと、側には女性。幸子さんは若くて綺麗な姿で、日本髪を結っている。二人とも素敵な振袖を着て、楽しそうにはしゃいでいる。
僕も少しふざけて、二人に向かって床に頭をつけるように丁寧なお辞儀をした。

夢日記 2017/10/21 「熊本駅」

田舎道を車で移動している。舗装もされていない道をのんびり走っているから農業用の車なのかもしれない。目の前には高校まで一緒だった同級生のガンキンがいて、僕はその背中を見ている。彼は車の上から、道を歩いていたどこかのおばちゃんと何か話しをしている。そのうち熊本駅がのどかな風景の先に見えてきた。緑の中に白っぽい建物。熊本駅は意外に近い事を知った。

夢日記 2017/10/30 「猫のリリィ」

リリィと電車に乗っている。降りるときには彼のことをすっかり忘れてしまっていたが、僕の後を追ってホームに降りてくれた。その後、彼は抜け殻と本体に別れてしまったので、僕は彼を抱きかかえながらホームに落ちている抜け殻をどうしょうか迷っている。「こんな時いつもはどうしてたっけ…?」放っておくと、自然に消えて無くなっていた様な気がするが、とりあえず抜け殻をポケットに入れようと思う。

夢日記 2017/11/05 「車が」

湯平温泉に似た風情の狭い石畳の坂道。そこは僕が住んでいる町だ。「車が」と書かれているボードが落ちている。ご近所のお嬢さんがメモを持って声をかけてきた。そのメモにその家の車がどうなったのかが書かれているのだが、あまりに下手くそな字で解読するには時間がかかりそうだ。お嬢さんがそのメモを見ながら僕に説明してくれるところで目が覚めてしまった。

夢日記 2017/11/17 「知らない街で」

妻と一緒に知らない街を歩いた。その街は猫がとても多く、歩いていると何匹もの猫がじゃれついてくるのでゆっくりしか歩けない。「猫がこれだけいるということはいい街だと言うことだ」
コーヒーでも飲もうと、喫茶店に入った。綺麗な赤の絨毯やソファ。他のお客もちらほら。注文を取りに来たウエイトレスはしきりに「〇〇セット」を勧めるのだが、どうも内容がはっきりしない。この後昼食を別の場所で取る予定なので、食事の必要はない。彼女が勧めるセットの内容を知りたかったので、楕円形で背もたれのないソファの上に立って店の中を見回してしてみた。生姜とかミルクという文字が見えるが、どうにもわからない。なかなか決めることが出来ないし、ウエイトレスが何度もオーダーを取りに来るので、妻と相談して「セットではないコーヒー」を注文した。度の強い眼鏡をかけた女性は「あら、意外です」と言った。
二人の大人が並んで座れそうな、背もたれの無い椅子に座ったら、すぐ側にいた少女が、僕とは反対の向きで隣に座って来た。更に彼女の妹と思しき4、5歳くらいの子も参入。ずんずん押して来るので僕はもう椅子から落ちそうだ。妻に小声で「僕は信じられないという札を胸につけました」と言うと、それが聞こえたのだろうか、気がつくと椅子の少女は二人とも居なくなっていた。
店を出ようとドアを開けたらすごい雨だ。小降りになるのを待とうと、ドアの中に戻った。雨が止んだ様に見えたので「行こうか」と妻に言うと、彼女は先に外に出て行ってしまった。それは僕の勘違いで、実は雨は更に酷くなっていたのだ。道はその先の海から海水が溢れ、海がそのまま続いているかのようになっていた。妻が引き返して来ないので僕も店を出る事にした。
知らない女がやって来て、「〇〇があそこで死んでる」と、僕に声をかけた。見ると、少しふっくらした感じのパンダに似た動物が水面に横たわっている。僕は黒いヒートテックの様なものを膝あたりまで引き上げて溢れ出た海に入ろうとする。

夢日記 2017/12/04 「古墳」

隣のビルの屋上から地下まで降りて行くと「そこ」に行けるのだ。僕は東京藝大の絵画棟の一階から地下に降りる階段に似た空間を思い描いていた。
窓からは隣のビルの狭い屋上がよく見える。低木が少し生えている他は、砂岩のような黄色っぽい岩がゴツゴツしているだけだ。何やら穴のようなものが見えるが、それが屋上への入り口なのだろう。2、3人の人が居て、それぞれ何をしているかわからないが何やら動いているのが確認できた。屋上は常にビデオカメラで録画、公開されている。僕はビデオに記録された、背中に何かの文字や絵のようなものが描かれている自分の裸の後ろ姿の映像を想像している。全裸で行くつもりなのだ。

草が生い茂る空き地。そこに母が眠っている古墳のようなものがある。
5m程盛り上がった古墳は「そこ」と少し似ているような気がしている。「そこ」に行くつもりだったのが、僕は間違って母の古墳に来てしまったのだ。台風でも通り過ぎたのか、背が高かった草木が倒れ、遮るものが無くなったせいで古墳はより目立っていた。葦のような草は途中でくの字に折れ、茎の下の方にトンボのような羽を持つ昆虫が避難している。のどかだったこの空き地にたまたまいて、災難にあってしまったその虫を見ながら運というものについて考える。母の古墳は草木で作られたような屋根があったが、それもかろうじて残っている程度。全体的には荒れた印象だ。

オフィスビルのような小綺麗な場所に僕は居る。知らない女性が隣のビルにある「そこ」に行く道順を教えてくれた。「エレベーターでこのビルの下まで行き、隣のビルの屋上から階段を降りて一番下まで降りる」
それはほぼわかっていたことだが、僕は心の中で、教えられたその道順を繰り返している。

夢日記 2017/12/30「眠っている女の子たち」

薄いカーテンを開けて見下ろすと、大広間に布団が4つ敷かれていて、
綿毛布のような薄い掛け布団がかかっている。
女の子が一つの布団に上下二人ずつ、頭の向きを互い違いにしてすやすやと眠っている。左奥の布団だけは一人分余っていたので、眠くなっていた僕はその空いた布団に入ろうかなとも思ったが、やめておいた。

夢日記 2018/1/18 「ビニール人形」

テーブルの上に重ねて並べられている衣類か布を、僕は自立している透明なビニール人形の中に詰めている。

徳永雅之 Masayuki Tokunaga
1960年 長崎県佐世保市生まれ 埼玉県桶川市在住
画家
http://www.tokunagamasayuki.com/